Dreamland Express

在り来たりな夢と現の話。
事故から救出された男は、眠ると夢の世界で現実のように活動できるようになっていた。
そして夢の世界で眠ると、そのまま現実に帰ってくる。
記憶は淀みなく共有され、意識の途絶えることもない。
すると果たしてどちらが夢でどちらが現なのだろう。
ここで記憶を消去する必要が生まれた。
夢と現の世界は明らかに違う。
夢の世界では、川の岸辺にある小屋で男は生活している。
そして同居する女が川を渡ろうと勧める。
現実では割と普通に町人として暮らしている。
友人らしき男に夢の話をすると、女が地獄へ連れ去ろうとしているのだと忠告する。
畢竟、どちらが夢で現で真実なのだろう。
切っ掛けである事故の話に集約されていく。
手に余るほど難解に過ぎるので却下。

Fairies Wear Boots

まず蝶の話。
これは何枚か筆を入れる迄に至っていた。
帰り道、走光性は無いはずなのに、光に向かう蝶を見つけて思いついた話だ。
要は、月に向かう、光る蝶の群れを書きたかった。
そして、この時点で SF ということになる。
だから居直って、繭で育つ少女だとか、蝶が集まって人になるだとか、オカルト満載だった。
それに「てふてふ」という文字はなんだかホラーな感じがする。
他にも致命的な伝染病の媒介だったりもする。
山間の村に端を発し、この蝶が世界中に広がろうとする話。
それでまあ、お約束通り、裏にはマッドサイエンティストがいたりするベタベタな話。
勿論、使い古されたお涙頂戴な理由もある。
後は適当にバタフライ効果を軸にしておく。
馬鹿馬鹿しすぎて、真面目な場でやるもんじゃない。

Take A Little Time

何故こんな面倒な事態に陥ってしまったのか。
偏に安請け合いなのだが、考えがなかったわけでもない。
幾つか小品が出来ていたのだ。
しかし顧みてみると、どれも場にそぐわなかった。
高校の文化祭でやる話ではない。

Hello Goodbye

物語の終わりで人物が別れる場合、決まって離れても忘れないという言葉が登場する。
これは物語がそこで終わるからこそ美しい話に過ぎない。
十年後、二十年後、三十年後、果たして記憶は元のままか。
決してそんなことはありはしない。
過去に酔って、忘却と改竄に気付かない人間にのみ可能な愚行だ。
その愚かさもそれはそれで美しいかもしれないが、真実から目を背ける態度だ。
平常、記憶は刻々と失われていくものなのだから。
肝心なのは忘れないだとかそういうことではない。
書きたいのはつまりその後の話、謂わば蛇足。
蛇足の如何に虚しく悲しいものか。
完璧な別れのために再び会いに行く話。
半端な離別は肴にしかならない。

Sweet Leaf

今のところ、将来に渡って酒や煙草、賭博に手を出す予定はない。
必要がないからだ。
そういった代物は、一度体験すれば考えが変わりそうだから手を出す気はない。
なぜなら自分には既に麻薬として充分な嗜好品があるからだ。
割と、漫画とアニメは好きなつもりだ。
別に、誰よりどうだとか、どれだけ好きかだとか、そういうことを言いたいわけじゃないけども。
少なくとも、二度とは戻らない人生を費やせるぐらいには好きだ。
歳を取ってみると、時間の不可塑性は骨身に染みてくる。
それでも漫画を読み、アニメを見て暮らせるぐらいには好きだ。
所謂文学作品を読み、洋楽を聞いていると、遠離ったかのように見られてしまう。
しかし、自分としてはむしろ愛着は増す心地だ。
元来、最新の流行を追い掛ける必要も、常に好んでいると意識する必要も、感じなかった。
なぜなら自分は中毒だったから。
自分をオタクと呼称する必要も一度も感じたこともない。
自明のことを一々考える必要などありはしないのだから。
四六時中、漫画やアニメについて意識を巡らす必要もない。
それは初めから傍らにあり、今でもそこにあるのだから。
義務感と必要性に駆られたとき、娯楽は鉄鎖に変質してしまう。

Rock And Roll Music To The World

別に純粋に音楽を聞こうと思っているわけではない。
音楽の背景にあるものは重要だ。
21世紀の精神異常者は歴とした名曲だが、69 年にあの曲が世に出、そして認められたということは非常に面白い。
ツェッペリンが胸いっぱいの愛をを作り、ビートルズアビーロードを発表した頃だ。
そんな英国であのような曲が誕生したことが愉快でなくて何だろう。
こうして音楽を聞く行為は、その時代を追体験しようとする試みに似ている。
それに色々なことを想像してみると楽しい。
今も世界のどこかではギター小僧がスモークオンザウォーターを練習しているだろう。
パラノイドのリフを刻んでるやつもいるかもしれない。
世界的な規模での活動は、それだけで存分に鑑賞に耐え得る。
想像を掻き立てる。
どうしてこんな曲を作ってしまえるのだろうか。
実に不思議だ。
そして、視野の拡大こそが重点だ。
自分はこれまでアニメやゲームの音楽を至上のものとして捉えていた。
勿論今でも、それらに素晴らしい作品があるという思いは変わらない。
しかし、井の中の蛙を脱しようと藻掻いてみている。
他にも様々な音楽を知った上でないと意味がない。
まだロックばかりで、クラシックが少々入るに過ぎないが、徐々に手を広げようと思う。